子どもへのご褒美は本当に良くないこと?心理学から「動機づけ」を考えよう!

子どもへのご褒美は本当に良くないこと?心理学から「動機づけ」を考えよう!

皆さんは、子どもへのご褒美をどうしていますか?

各家庭でルールがあるでしょうし、その都度あげたり、あげなかったりという家庭もあるでしょう。

どちらも正しいと思います。
親と子がしっかり納得しているということが1番大事ですからね。

 

でも、ご褒美ってあげすぎると良くないという研究結果があることはご存じでしたか?
教育心理学でいう「外発動機づけ」と呼ばれるものです。

この辺りをきちんと押さえて、ご褒美の良し悪しを一緒に考えてみませんか?
より、ご褒美や子育てが楽しくなると思います!

 

【外発的動機づけと内発的動機づけ】

こんな研究がありました。

・パズル好きの大学生をAとBのグループに分ける
・Aグループは、パズルを解くとお金(報酬)が貰える
・Bグループはパズルを解くだけでお金(報酬)は貰えない
・3日間、どちらが意欲的にパズルに取り組んだかを観察する

さて、皆さんはどちらがより意欲的にパズルに取り組んだと思いますか?

 

答えはBグループです!!

 

この結果からわかることは、ご褒美は意欲に直結しないということです。

つまり、Aグループの学生たちは、お金(外発的動機づけ)を意識することによって、楽しかったはずのパズル解きが、金銭報酬を得るための単なる手段に成り下がってしまったのです。

それよりも、内発的動機付け(パズルの楽しさ)を大事にしたBグループの方が意欲的に取り組んだ結果になったのです。

 

つまり、勉強をさせたかったり、習い事を充実させたかったりしたら

「100点とったらおもちゃを買ってあげるよ。」
「この曲弾けたら、お小遣いあげるよ。」

とするよりも、勉強や習い事の楽しさ(内発的動機づけ)を十分に味あわせたり、大事にしたりする方が意欲は続くと研究結果からはいえるのです。

 

【まとめ】

今回は教育心理学の観点から、「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」を紹介してきました。
パズルの研究結果からもわかる通り、安易なご褒美はかえって活動そのものの価値を下げたり、意欲の低下につながったりします。

是非とも、ご褒美を上げる前に、本当に必要かを考えてみて下さいね。
心理学の知識を少し加えるだけで、子育ては何倍も楽しくなります!!

それでは、毎日楽しい子育てライフを!